YAMAHA『PACIFICA612VIIFM』とMomose『MC-1STD/M』どっちがいい?

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YAMAHA『PACIFICA612VIIFM』とMomose『MC-1STD/M』どっちがいい?

今回は、ストラトキャスタータイプのエレキギターとして人気の Yamaha Pacifica612VIIFMMomose MC-1 STD/M を徹底比較します。

どちらも素晴らしいギターですが、もし価格を完全に無視して「純粋な品質」だけで勝負したら、どちらが上なのか?

Ibanez PIA3761(モダンなHSH)とMomose MC-1 STD/M(ヴィンテージなSSS)を愛用している私が、録音時にシングルコイルのノイズや「こもり」が気になる経験を基に、ビルドクオリティ、サウンド、演奏性、録音適性の観点から掘り下げます。それでは、早速本題へ!

コスパで選ぶなら?

コスパなら:Yamaha Pacifica612VIIFMに圧倒的軍配が上がる。

値段を考慮した上での総合的評価(ビルド、サウンド、演奏性、録音適性、コスパ)では、『PAC612VIIFM』に軍配が上がります。

特に、録音時のこもり、シングルコイルのノイズに対し、HSS構成とハムバッカーが有利。PAC612VIIFMは価格の2分の1でプロユースに耐えるパフォーマンスを提供し、Sweetwaterなどで「価格以上の価値」と評価される。ただし、ヴィンテージストラトトーンやハンドメイドの職人技を最優先する場合、MC-1 STD/Mが優れます。

どちらが高品質?

比較表

項目Yamaha PACIFICA612VIIFMMomose MC-1 STD/M
価格約8~10万円約18~20万円
製造インドネシア製日本製(飛鳥工場、ハンドメイド)
ボディアルダー+フレイムメイプルトップアルダー2ピース
ネック/指板メイプル/ローズウッド、250mmラジアスメイプル/メイプル、210mmラジアス
ピックアップHSS(Seymour Duncan TB-14, SSL-1)、コイルタップSSS(TWANG50 ST)
ブリッジWilkinson VS-50トレモロGOTOH GE108TSトレモロ
ペグGroverロッキングチューナーGOTOH SD91-05Mマグナムロック
サウンドクリア+パンチのあるハムバッカー、幅広いジャンルヴィンテージストラトトーン、クリーン~クランチ
演奏性モダン寄り、速弾き可ヴィンテージ寄り、コードワークやリード向け
ビルドクオリティインドネシア製だが高精度、価格以上の価値ハンドメイド、精緻な仕上げ、個体ごとの個性
ノイズシングルコイルはノイズあり、ハムバッカーは静かシングルコイルのみ、ノイズに敏感
録音時のこもりハムバッカーで軽減、シングルは対策必要ノイズやEQ設定でこもりやすい
コスパ圧倒的(Seymour Duncan、Wilkinson搭載で8万円)良いが価格は2倍、プロユース向け

Pacifica612VIIFM』『MC-1 STD/M』強みと弱み

Momose MC-1 STD/M

  • 強み:ハンドメイドの精緻なビルド、ヴィンテージストラトらしいトーン、日本製の信頼性。ブルースやクラシックロックを愛好するプレイヤーに最適。
  • 弱み:シングルコイルのみでノイズに敏感、録音時のこもり対策が必要、価格が2倍。
  • 適性:ストラトの伝統的なサウンドと職人技を求めるプロや愛好家。

Yamaha PACIFICA612VIIFM

  • 強み:HSS構成で汎用性が高く、ハムバッカーでノイズとこもりを軽減。圧倒的なコスパ、モダンな演奏性。幅広いジャンルに対応。
  • 弱み:インドネシア製でMomoseほどの精緻さはない。シングルコイル使用時はノイズ対策が必要。
  • 適性:コスパと汎用性を重視するプレイヤー、録音で柔軟性を求める人。

比較のポイント:何が高品質を決める?

価格を度外視するので、以下の要素で品質を評価します。

比較のポイント

  • ビルドクオリティ:素材、製造プロセス、仕上げの精度。
  • サウンド:ピックアップ、トーンの汎用性、録音時のパフォーマンス。
  • 演奏性:ネック形状、フレット処理、弾きやすさ。
  • 価値(コスパ):価格に対する品質や機能。
  • ノイズ対策と録音適性:シングルコイルの特性やこもり問題への対応。

私の場合、Momose MC-1 STD/Mで録音時に音がこもる問題に悩まされており、シングルコイルのノイ対策も含めて、どちらが優れたギターかを探ります!

Yamaha Pacifica PAC612VIIFM:コスパの王者が魅せる実力

概要

Pacifica PAC612VIIFMは、Yamahaのミドルレンジモデルで、プロユースを意識したストラトタイプ。HSSピックアップ構成とフレイムメイプルトップが特徴で、驚くほど汎用性が高いギターです。インドネシア製ですが、Yamahaの品質管理はピカイチ。価格は約8~10万円ですが、今回は価格無視で品質をチェック!

仕様

  • ボディ:アルダー+フレイムメイプルトップ。
  • ネック:メイプル、ボルトオン、Cシェイプ、22フレット、25.5インチスケール。
  • 指板:ローズウッド、250mmラジアス。
  • ピックアップ:Seymour Duncan TB-14(ハムバッカー、ブリッジ)、SSL-1(シングルコイル、ミドル/ネック)、HSS、コイルタップ。
  • ブリッジ:Wilkinson VS-50トレモロ。
  • ペグ:Groverロッキングチューナー。
  • カラー:インディゴブルー、ルートビアなど。

ビルドクオリティ

インドネシア製ながら、フレイムメイプルトップの美しさや丁寧なフレットエッジ処理は高級感たっぷり。WilkinsonトレモロとGroverペグはチューニングの安定性が抜群で、セットアップも正確。Sweetwaterのレビュー(4.5/5)では「価格以上の価値」と絶賛されています。ただし、ハンドメイドの精緻さや木材の厳選度では、後述のMomoseに一歩譲ってしまうところがあります。

サウンド

HSS構成はストラトらしいクリアなシングルコイルトーン(SSL-1)と、パンチのあるハムバッカートーン(TB-14)を両立。コイルタップでシングルコイル風の音も出せるので、ブルースからハードロックまで幅広くカバー。ハムバッカーはハイゲインでも音が薄くなりにくく、録音時の「こもり」も軽減しやすい。私のPIA3761(HSH)に近いパンチ力があり、モダンなサウンドが欲しい時に活躍しそう!

演奏性

250mmラジアスのローズウッド指板はモダン寄りで、速弾きやベンディングがスムーズ。Cシェイプのネックは握りやすく、初心者から上級者まで快適。Wilkinsonトレモロは軽いアームプレイに適し、チューニングも安定。テクニカルなプレイにも対応できる可能性による柔軟性が魅力です。

録音適性(こもり問題)

シングルコイル(SSL-1)はMC-1 STD/Mと同じくノイズに敏感で、蛍光灯やPC近くでハムノイズが発生。ハムバッカー(TB-14)はノイズが少なく、ハイゲインでも高音をキープするので、こもりにくいのが強み。私の録音でのこもり問題には、ハムバッカーが即座に対応してくれるでしょう。対策としては:

  • シールディング(銅箔テープ)。
  • ノイズゲート(Boss NS-2)。
  • EQで2kHz~4kHzをブースト、100Hz以下をカット。
  • リアピックアップ(ハムバッカー)+ブリッジ寄りピッキング。

Momose MC-1 STD/M:日本製ハンドメイドきめ細やかさを堪能

Momose MC-1 STD/Mは、長野県の飛鳥工場でハンドメイドされるプレミアムなストラトキャスター。百瀬恭夫氏の哲学を継承し、ヴィンテージスタイルに現代的な演奏性を融合。価格は約18~20万円ですが、今回は価格無視で品質を評価! (私はこのギターを所有。録音時のこもりが課題!?)

仕様

  • ボディ:アルダー2ピース。
  • ネック:メイプル、ボルトオン、Cシェイプ、21フレット、25.5インチスケール。
  • 指板:メイプル、210mmラジアス。
  • ピックアップ:TWANG50 ST(シングルコイル×3)、SSS、5ウェイセレクター。
  • ブリッジ:GOTOH GE108TSトレモロ。
  • ペグ:GOTOH SD91-05Mマグナムロック。
  • カラー:2トーンサンバースト、ソニックブルーなど。

ビルドクオリティ

飛鳥工場のハンドメイドはまさに芸術! 厳選されたアルダーとメイプル、精緻なフレットエッジ処理、完璧なセットアップはFender Custom Shopにも匹敵!

GOTOHパーツは耐久性と精度が高く、マグナムロックペグはチューニングの安定性がバッチリ。日本のセッションギタリストが愛用する理由が分かります。

木材の個性や所有感はPacificaを圧倒

サウンド

TWANG50 STはヴィンテージストラトのクリアで鈴鳴りするトーンを忠実に再現。ブルース、クラシックロック、ジャズで繊細なニュアンスが光ります。5ウェイセレクターでシャープなブリッジ、クォンキーなミドル+フロント、ウォームなフロントを切り替え可能。

ただ、難点も:

ハイゲインでは音が薄くなるのが弱点で、PIA3761のHSHに頼る場面も。録音時のこもりはノイズやEQ設定が原因ですが、対策でクリアなトーンを引き出せます。

純粋なハイゲインサウンドを作り出すにはアンプやエフェクターに依存することになる点は注意が必要です。

演奏性

210mmラジアスのメイプル指板はヴィンテージストラトの握りやすさを再現。Cシェイプネックはコードワークやブルースyなリードに最適。

JESCARフレットは滑らかで耐久性が高く、フレットエッジ処理は感動もの。

GOTOHトレモロは軽いアームプレイにぴったり。速弾きはPIA3761に譲るけど、ストラトらしい弾き心地は最高!

録音適性(こもり問題)

SSS構成はシングルコイル特有のハムノイズに敏感。私のこもり問題は、ノイズ、ピックアップ高さ、EQ設定が原因の可能性大。対策を施せば、ストラトらしいクリアなトーンでプロユースに耐えます。具体的には:

  • シールディング:銅箔テープでキャビティ強化。
  • ノイズゲート:Boss NS-2でハムノイズカット。
  • ピックアップ高さ:1弦側2.5mm、6弦側3.5mm。
  • 弦:.009-.042(D’Addario EXL120)。
  • EQ:2kHz~4kHzを3~6dBブースト、100Hz以下をカット。
  • アンプ:Fender系(トレブル8、ミドル5、ベース4)。
  • プレイ:ブリッジ寄りピッキング、2番/4番ポジション。

どっちが高品質? ガチンコ対決!(価格を考慮せずに)

価格を無視して、4つの観点で勝負!

ビルドクオリティ

  • Momose:ハンドメイドの精緻さ、厳選素材、GOTOHパーツはプレミアム。飛鳥工場の職人技は感動もの!
  • Pacifica:インドネシア製だが高精度。フレイムメイプルトップやWilkinsonパーツは優秀だけど、Momoseのハンドメイドには及ばない。

勝者:Momose MC-1 STD/M

サウンド

  • Momose:TWANG50 STはヴィンテージストラトトーンの純度で圧倒。ブルースやジャズでの表現力がすごい!
  • Pacifica:HSSは汎用性が高く、ハムバッカーでハイゲインもOK。ストラトらしいピュアさではMomoseに一歩譲る。

勝者:Momose MC-1 STD/M

演奏性

  • Momose:ヴィンテージストラトの弾き心地を極めたネックとフレット処理。ストラト愛好家にはたまらない
  • Pacifica:モダンな250mmラジアスで速弾きも快適。わずかに柔軟性で勝るけど、Momoseの完成度がすごい。

勝者:Momose MC-1 STD/M(僅差)

録音適性(こもり問題)

  • Momose:シングルコイルはノイズに敏感で、こもり対策(シールディング、EQなど)が必要。対策後はプロ級のクリアトーン
  • Pacifica:ハムバッカーはノイズとこもりに強く、即時性が高い。シングルコイルはMomoseと同じ対策が必要。

勝者:Pacifica PAC612VIIFM(僅差)


総合評価:Momose MC-1 STD/Mが王者に!

価格を無視すると、Momose MC-1 STD/Mが高品質なギターとして輝きます! 理由は:

  1. ビルドクオリティ:飛鳥工場のハンドメイドは精緻で、素材や仕上げがプレミアム。
  2. サウンド:TWANG50 STのヴィンテージストラトトーンは純度が高く、ブルースやクラシックロックで無敵。
  3. 演奏性:ストラトらしい弾き心地を極めたネックとフレット処理。
  4. 録音適性:ノイズやこもりは対策で解決可能。対策後のクリアさはプロユースに耐える。

Pacifica PAC612VIIFMも素晴らしい!

HSS構成の汎用性、ハムバッカーの低ノイズ性、モダンな演奏性は魅力的。特に録音時のこもり問題には即座に対応できるけど、ストラトキャスターとしての本質的な品質ではMomoseが上回ります。

Momose MC-1 STD/Mの最適化

私の場合は、PIA3761(モダンなHSH)とMC-1 STD/M(ヴィンテージなSSS)を愛用。録音時のこもりやが悩みですが、価格を無視するならMomoseをフル活用するのがベスト! 以下はプラン:

  • こもり対策:
    • ピックアップ高さ:1弦側2.5mm、6弦側3.5mm。
    • 弦交換:.009-.042(Elixir)
    • EQ:DAWで2kHz~4kHzをブースト、100Hz以下をカット。
    • アンプ:Fender系(トレブル8、ミドル5、ベース4)。
    • ブリッジ寄りピッキング、リアピックアップ。
  • ジャンル:ブルース、クラシックロック、ジャズでMC-1 STD/Mを輝かせる!

個人的にPacifica PAC612VIIFMは必要?

PacificaはHSSでPIA3761とMC-1 STD/Mの中間的なサウンドを提供。ハムバッカーの低ノイズ性は録音で便利だけど、Momoseのヴィンテージトーンを超える必要性は薄い。PIA3761でハイゲインはカバー済みだし、Momoseを最適化すればストラトトーンはバッチリ!


結論:Momose MC-1 STD/Mが至高!

価格を無視したら、Momose MC-1 STD/MがYamaha Pacifica PAC612VIIFMを上回る高品質ギター!

ハンドメイドの精緻さ、ヴィンテージストラトトーンの純度、飛鳥工場の職人技はまさにプレミアム。録音時のこもりやノイズはシールディング、ノイズゲート、EQで解決でき、ブルースやクラシックロックでプロ級のサウンドを引き出せます。PacificaのHSS汎用性は魅力的だけど、ストラトの本質を極めるならMomose一択!

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  • この記事を書いた人

haka

ギター歴10年以上 80年代海外HRギタリストの影響でテクニカル系のギターテクニックをブログで発信。参考にしてください。

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